Netflixドラマ「アフター・ライフ」を観た感想

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harapeco
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こんにちは!harapecoです。ネタバレありやから観る予定の人はまた来てなー

Netflixのトップ画面に出てきたドラマ「アフター・ライフ」
妻のリサを亡くした主人公トニーのやさぐれていた心が、周りの人と関わることによって少しずつとけていく話。

Watch After Life | Netflix Official Site
Struggling to come to terms with his wife's death, a writer for a newspaper adopts a gruff new persona in an effort to push away those trying to help.

って感じで、よさげだなーと思い、ブックマークすること数ヶ月。
私たちのブルース、シングル・アゲイン、ブリジャートン家など、観たかったものを一通り観終えて、さて、次は…と思っていたところに、友人とこのドラマの話になって、

「笑いや涙もあるいいドラマ。一気に観ないで大事に観たい」って言うから。
その日から観ることにしました。

イギリスのドラマで、1話30分ほど、1シーズン6話、全3シーズン18話です。
一気見する予感しかなかったですが、案の定一気見しました。友人は大事に観たいって言ってたけど。

ドラマは、既に最愛の妻リサを乳がんで亡くした後から始まります。
リサは残されるトニーのことを想って、病室でムービーを撮り、生活や気の持ち方のアドバイスをこと細かくトニーに語り掛けます。

 

harapeco
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これがまた泣けるんや…

また、リサが元気だった頃のムービーを何度も見直して、過去を振り返るシーンもたくさんあります。恋しくていつも涙するトニー…
傍にずっと寄り添う愛犬がとってもかわいいのです。名演技。

そんなトニーは、家・職場(ローカル新聞社)・取材対象者の家・父親の施設・リサの墓地を判を押したように行き来する日々。

それぞれの行先に、同僚、取材で出会った人たち、父親が入居している施設の職員、同じく配偶者を亡くした女性など、キーとなる人たちがいて、その人たちと関わっていくうちちに、カチンコチンだった心の氷が溶けていきます。

取材対象者は、ローカル新聞に載りたい人たちが自薦してくるのですが、もうこれが全員クセのある人たちばかりで…

 

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こんな人おるか~???

ってツッコミながら観ていたのですが、これを淡々と取材して行く姿が何ともシュールでした。
フィクションだからオーバーに表現しているところもあるのですが、実際にこのクセが強い人たちのような人もいるし、そういう人にも光をあてる、社会の優しさみたいなものも感じました。

トニーはほんっと口が悪くて、何か気に入らないことあれば悪態ばかりついて(彼はこの悪態をスーパーパワーと言っていた…)、気を遣っている周りも手を焼いていたんだけど、みんなに見守られながら、そしてリサのムービーのメッセージで徐々に穏やかになっていくんですよねー。

最後は闘病している子供たちと触れ合って、命を絶つことばかり考えていたトニーが、前を向いて行かなければ、生きなければと思うようになる変化のシーンはよかったです。

ずっと「神はいない、天国はない」と主張していたトニーが、最終回で闘病中の子供に「僕が死んだら天国に行けるかな」という問いに「行けるよ」と言ったところが泣けました。本当はリサにも「天国はある」と言ってあげたかったって後悔からの答えだと思います。

手を付けられずにいたリサの保険金をおろして、感謝の気持ちを持って周りの人のために渡して行く(同僚の結婚祝いや引っ越し費用、病院への寄付等)シーンは心が温まりました。

正直、ひねくれた態度や煮え切らない感じ、口の悪さにイラッとするのですが、思ったことをズケズケと言ったり罰したりするタイプなので、ちょっぴり正義感の強い私もスッキリしたところもあります。笑

唐突ですがイギリスの笑いって何か独特じゃないですか?
うまく言葉にできないのですが、友人もこのニュアンスを分かってくれました。湿っぽいというか。

ちょっとブラックすぎたり、下品でしつこくて引くシーンもあるのですが、ユーモアがあって、あー、こういう日常ってどこかにあるんだろうなーって思わせるような一コマが描かれていきます。

 

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私の日常にはないけど

トニーのことだけではなく、周辺人物のサイドストーリーも丁寧に描かれていて、見応えのあるドラマでした。

あと、イギリスの郊外の街並みが素敵でした。
ロケ地はロンドン郊外の街だそうですが、メルボルンとはちょっと違った、レンガ造りの建物や教会が美しくて、自然も多くて季節の移り変わりを感じることもできるし、違う点でも楽しめました。

もし、ロンドンに行くことがあれば、ちょっと足を延ばして、トニーと未亡人が何度も語り合ったお墓の前のベンチに座ってみたり、新聞社がある街を聖地巡りに行ってみたいなと思うくらいには気に入りました。

ラストシーンはきっと、犬と静かに暮らして、犬も見送って、トニーも自分の人生を生きていったのかなぁ…と想像させる終わり方で、ハッキリしなくてモヤったのですが、オールディーズの「青春の光と影(Both Sides Now)」が流れたのも感動でした。(このドラマで流れる楽曲は総じてよかったです)

アフター・ライフはシーズン3、現在配信されている分で完結なので、続きが待ち遠しいってことはありません。笑って泣けるドラマを観たいなーという時は、一度シーズン1だけでも観てみてください!

「アフター・ライフ」harapecoの評価は

 

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星4つ!★★★★☆

 

 

 

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